この記事では
遮光や保温の役割を担う自動カーテンの
種類と特徴についての詳細がわかります目次:
①傾斜2枚張り 固定張り(片ロープ方式)
②傾斜2枚張り 固定張り(傘方式)
③傾斜4枚張り
④平張り
⑤SHフィット
⑥ラックカーテン
⑦まとめ
皆さんおはようございます☀
農業 設備工事業のグリーンメンテナンスです!
2024/08/30
本日はこれから農業を始める方や新規就農を考えている方向けに
自動カーテンの方式の違いと各方式の特徴について解説していきます!
まず前提条件として自動カーテンの呼び名は
ハウス1棟(1屋根)に対してどんな角度で動くか
フィルムの張り方に傾斜がついていてフィルムが1棟に2枚張られているなら
傾斜2枚張りと呼ばれます
まずはその傾斜2枚張りの特徴からご説明いたします!
ハウスの各部名称についての知識も必要になってくるので
名称についても知りたいという方はこちらの記事もご覧ください
①傾斜2枚張り 固定張り(片ロープ方式)
傾斜2枚張りの方式には大きく分けて片ロープタイプと
傘タイプの2種類があります
下の図は片ロープタイプの図です。片ロープタイプは
天井に片ロープ方式のフィルムを展張しその上に遮光や保温用のフィルムが
重なることで気密性を持たせています
このタイプは遮光や保温用のフィルムがコーティングワイヤーの上側に
なる関係で滑車周りの気密性が不利になります
傾斜2枚張りの片ロープ方式は固定張りの片ロープフィルムを谷側に
展張するタイプもあります。このタイプは固定張りがコーティングワイヤーの
下側になるので滑車周りの気密性は有利ですが
遮光フィルムを展張する場合は天井側にフィルムが集まるので
影の部分が大きくなり収量などに影響してきます
②傾斜2枚張り 固定張り(傘方式)
傾斜2枚張りのもう一つの方式の傘方式では天井側に傘のような形の
固定張りを展張し固定張りの下側に遮光、保温フィルムが入っていきます
しっかりとした施工ならば天井側、谷側ともに気密性に有利な方式となります!
③傾斜4枚張り
今まで紹介した2枚張りの方式は間口に対して2枚のフィルムで対応するので
全開・全閉までの駆動時間が長く細かい温度制御をしたい場合や
間口の大きいハウスでは不利になります
そこで間口の大きいハウスなどでは4枚のフィルムを展張する
4枚張りという方式が多く用いられます
傾斜4枚張りの方式では天井・谷側の気密性、駆動時間の短さ
両面において有利な方式です。
天井側にフィルムが集まるので影は出来てしまいますが
当社では天井側にのフィルムの面積が少なくなるように工夫して施工しております!
しかし、材料と工数が増える関係で2枚張り方式に比べると金額的には不利になります
④平2枚張り
ここまでは自動カーテンの傾斜張り方式についてご説明してきましたが
次はフィルムを地面と水平に展張する平張り方式について
まずは2枚張りから解説していきます!
平張りの2枚張りには固定張りを張るタイプと張らないタイプの2種類のタイプがあります
下の図のようにハウスの構造を補強するブレスが取り付けられている場合には
フィルム同士が重ならず気密性が確保できないので固定張りは必須になります!
ブレスがない場合には中央部分でフィルムを交差させて
その重なった部分で気密性を確保します
間口が大きい場合などでは平4枚張りを採用することもあります
⑤SHフィット
SHフィット方式は先端パイプの代わりにアルミのフレームを
使用し天井側に取り付けたフレームと密着させることで
固定張りや交差させて気密性を確保するタイプの自動カーテンよりも
高い保温効果があります
アルミ材を多く使用したり専用部品が多いので施工金額は高額になります。
詳しくは下記メーカーHPをご覧ください!
⑥ラックカーテン
通常の自動カーテンは奥行方向にフィルムを展張して間口方向に開閉の動作を行いますが
ラックカーテンでは間口方向にフィルムを展張し奥行方向の1スパンに対して開閉の動作
を行います
気密性が高く、SHフィットと比較すると耐久性にも優れますが
オランダ式ハウスのようなトラス構造の骨材に取り付ける必要があり
ラックカーテンもSHフィット同様に部材が高額になるためコスト面では不利です
⑦まとめ
本日のコラムでは自動カーテンの種類と特徴について大まかに解説させていただきました
当社では、ビニールハウス内の設備工事を包括的に行っております
自動カーテンだけでなく設備に関するご質問などございましたら
お問合せフォームよりお気軽にお問い合わせください!!
有限会社グリーンメンテナンス
”農業を技術で支える会社”
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